☆SUKI SAKE☆
「栗原くん!!ごめんなさい!!本当にごめんなさい!!あたしのせいで栗原くんがみんなから勘違いされるようなことになってしまって」
部屋に入ってすぐ背を向ける栗原くんに謝る。こんなことしかできないけれど精一杯の気持ちを込めて。
でも、栗原くんからは何の言葉も返ってはこない。
「あのね、今更こんなこと言うなんて最低だし、ズルいと思う。だけどね、あたしあの時避けるようになったのは栗原くんを意識し始めたからなの。『スキサケ』ってあたしは言ってるんだけど好きすぎて意識し過ぎて避けちゃうんだ。だから、栗原くんは何も悪くないよ。あたしが悪いんだ。みんなにも誤解を解くから」
「それなのに、今は彼氏がいるんだ」
下げた頭を上げると背を向けていたはずの栗原くんがとても怖い顔をしてあたしを見下ろしていた。
あたしの知ってる栗原くんじゃない。
聡明でメガネの奥の瞳は澄んでいて笑ったら少しエクボができるあたしの好きだった栗原くん。
部屋に入ってすぐ背を向ける栗原くんに謝る。こんなことしかできないけれど精一杯の気持ちを込めて。
でも、栗原くんからは何の言葉も返ってはこない。
「あのね、今更こんなこと言うなんて最低だし、ズルいと思う。だけどね、あたしあの時避けるようになったのは栗原くんを意識し始めたからなの。『スキサケ』ってあたしは言ってるんだけど好きすぎて意識し過ぎて避けちゃうんだ。だから、栗原くんは何も悪くないよ。あたしが悪いんだ。みんなにも誤解を解くから」
「それなのに、今は彼氏がいるんだ」
下げた頭を上げると背を向けていたはずの栗原くんがとても怖い顔をしてあたしを見下ろしていた。
あたしの知ってる栗原くんじゃない。
聡明でメガネの奥の瞳は澄んでいて笑ったら少しエクボができるあたしの好きだった栗原くん。