☆SUKI SAKE☆
「しぃ。なんかおかしいよ。いっちゃんに対してなんか冷たい」




「そ、そんなことないよ」





声がどもる。愛衣も矢野も絶対に変だって思ってるよね。


あっ、廊下にミチルさま発見!




「あっ!ミチル!話しかけてこよっと」




ごめんね。愛衣にも言えない。もちろん、ミチルにも。


だって矢野のことが好きなんて絶対にからかわれるに決まってる。


それに矢野も大迷惑だろうしね。


この恋は避けることで散るでしょう。
ドアの前で歩いてくるミチルを呼び止めた。
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