☆SUKI SAKE☆

「何もないよ。洸、独り占めしちゃってごめんね。愛衣のとこでも隣に座る約束してるけどいいかな？」




「・・・はあ。わかった。でも樹には普通にしなよ」




あはは、なんて軽く頷いたけどやっぱり普通になんて出来ないよ。


だって意識すればするほど矢野のことが好きなんだもん。


好き＝避け。
避ける分だけ矢野のことが好き。




朝、その気持ちに気づいたのにもう今は大好き。


それってあたしずっと矢野のことが
好きだったってことなのかな？


だから自然と矢野の隣ばかりを選んでた？