☆SUKI SAKE☆

「なんで避けんの？」




「さ、避けてなんか・・・」




目を合わせずに今にも腕を振り切ろうとしたら矢野がぐいっと自分にあたしの体を引き寄せた。


ぎゃーっ。お腹がマグマ状態だーっ。
離してくれ！！




更に片手であたしの顎を持ち上げて目線を合わせる。


死んでまうやろ！！やめてーっ！！



昨日ぶりに見た矢野の顔は今まで見たこともないくらい真剣ででもすごく切なくてそれだけでドキドキするけどやっぱりお腹熱いから無理だーっ。


とにかく目だけは合わせないように視線を外した。