〜命よりも大切な貴方へ〜 (完結)
「分からない奴には用は無い。殺してもいいよ。」
「ひっ!」
「そんな顔されると余計に殺したくなるんだよな。」
青年はその言葉に待ってましたと言いたそうな微笑みを見せ、刀を振り上げて浪士に切りつけようとしたが
「っ‼待て。」
「んだよ。さっさと済ませようぜ。」
「気持ちは分かるけど、此処で見つかれば後がやばい。いいからずらかるぞ。」
「はぁ〜?どう意味?」
「分からないが、ざっと三人くらいの気配がこちらに向っているようだ。」
「チッ、おいお前、殺されずに済んで良かったな。だが、俺達の事を話せば・・・・分かるよな?」