〜命よりも大切な貴方へ〜 (完結)
青年はまた、微笑みを見せたが、今度のは余りにも冷たくて背筋が冷やっとする程だった。
「・・・・行くぞ。」
「あいよ。」
青年達は暗い闇の中に消えていった。
その日の夜は、綺麗な満月があった。
「今宵も綺麗な満月だこと。」
青年は一人でその綺麗な満月を見て微笑んでいた。
まさかこの事をきっかけにして、大きな出来事に巻き込まれるなんて思いもしなかった。
そして、人と触れ合う事によって、
『人は大切な物、守るべき物があると強くなる。』
と言う事を知る事になるのであった。