〜命よりも大切な貴方へ〜 (完結)
?「っ!」
その獣はバッと此方を見て驚きの顔をしていた。その顔立ちは、鬼龍院そのものであった。
斎「そこにいるのは鬼龍院か?」
俺は優しく、相手を怒らせない様に聞いた。
?「は…じ…め…き、来ちゃ…だ、駄目。」
か弱く、研ぎと切れに言う鬼龍院。
斎(俺の名を言うのはやはり鬼龍院なのか?ならばこの姿は…)
総「は…じ…め…い、いから…うぅ…し、しばらく部屋を出て…も、もらってい…い…かな。」
鬼龍院は肩でゼェゼェと苦しげに息をしていた。