〜命よりも大切な貴方へ〜 (完結)
「此処で何があった。」
しかし、聞いても浪士はカタカタと震えているだけで、なにも話さなかった。
「話さないなんて、君さ僕達の事、知らない訳じゃないでしょ?」
浪士は、必死にコクコク頷いていた。
「なら、分かるよね?」
浪士は、顔を青ざめながら言った。
「彼奴らに言われたんだ。もし、彼奴らの事を言えば、命は無いと言ったんだ。」
「そんな脅し、聞く訳ないじゃん。」
「言え。さもなくば今、此処で殺す。」
土方は静かに言った。
「・・・・」
浪士は少し考えていたが、
「分かった。話す。」
そう言い、口を開こうとした瞬間