〜命よりも大切な貴方へ〜 (完結)
「何簡単な事だよ。俺達のどちらかを捕まえれば、貴方達について行ってやるよ。」
「そんな事を聞く訳ないじゃん。」
「なら、俺達は貴方達にはついて行かない。」
「くっ。」
「どうする?」
悩んだ末に出した答えは
「いいだろう。」
「へぇ〜、土方さんがやるなんて意外だなぁ〜。」
「仕方がないだろう。」
「そうですね。仕方がないですね。でも、やるからには全力でね。」
「斎藤、頼む。」
「副長の仰せのままに。」
始まるかの様に、青年は言った。
「時間は明け方まで。それまでに捕まえなければ行かないからな。」