〜命よりも大切な貴方へ〜 (完結)
戸はとても古かったけど無事開いた。
中に入ると古い敷き布団の上に横たわる涼君。
だけど、姿が違った。
紅く長い髪で顔だちも女の子だった…
沖(これじゃ、涼君が女の子みたいだ…)
一君を見ても驚きの顔は無く、まるで前から知っているかのようだった。
沖(なんだか僕だけ仲間外れにされた気分だよ…)
凛「涼‼」
龍牙君が叫んで駆け寄った。
総「龍牙…うるさい。でも…ありがとう。」
声はいつもより小さく女の子の声だった。
これで僕は確信した。