〜命よりも大切な貴方へ〜 (完結)
~総夜 side~
凛と別れてからいい所が無いか探していた。
「まさか、自分からこの様な事を提案するとはな。」
俺は微笑んでいた。
昔の"私"なら遊びと言えば、"私"を恐れ逃げ惑う浪士を斬り捨てて遊ぶ遊びだった。
しかし、彼奴らを見た途端に遊びをしたくなった。
斬り捨てて遊ぶ遊びでは無い別の遊びをやりたいと思ったのは初めてだった。
「・・・俺は何を期待しているのやら。」
俺はそう考えていた。
「!!」
ふと、凛の気配が揺らいだに気が付いた。
「奴等に見つかったか。・・・・さてと、行きますか。」
俺は凛の所、新選組の奴等がいる所へと向かった。