〜命よりも大切な貴方へ〜 (完結)
「とりあえず、座れ。」
土方に言われるがまま私達は、座った。
けれど、彼等が向ける視線は変わりはしなかった。
「まず、昨日の事を聞かせてくれ。」
土方の隣に座っている、心優しい人が言った。
「あぁ、斎藤、頼む。」
「はい。」
斎藤は、昨日の事を話した。私達が噂になっている人物であると言う事を。
「う〜ん。」
「驚きだよな。まさかこんな細っこい餓鬼に殺られるなんてさぁ。」
「そんな事を言うなよ。平助。人は見かけにはよらないと言うだろ?」