〜命よりも大切な貴方へ〜 (完結)
「なんだよ!左之さん!言われなくても、それぐらいは分かるって!」
多分、幹部の中で一番小さく最年少の少年が言った。その言葉に左之と呼ばれる奴はニヤニヤしながら、からかっていた。
「てめぇら、いい加減にしろ!」
「「すみません。」」
(総夜、どうする?)
(そうだな、中々話が出ないしこのまま出たい所だが、俺達の刀を奴等にとられている以上下手な動きはまず、出来ないだろう。)
(・・・・そうだね。)
けど、このままではいけない事は分かっているから行動に移さなくてはならないが、彼等の眼差しがそれを許さない。