The High School Teacher ~あたしの大好きな先生~
―バシッ―

突然後ろから頭を叩かれた。

「何だれてんだ。宮川、吉野を見習え」

…やっぱり今のは悠斗か。

そう思いながら、悠斗のことを少し睨む。

「なんかリィチィはオバサンだからキビキビ動けないんだってぇ」

萌は可笑しそうに言う。

「へぇ。それよりお前等はどこに行くんだ?他の奴らはまだ文化祭の仕事してんだろ?」

悠斗が訝しげな表情をみせる。

「悪いですけど、いい子なんであたしたちも文化祭の仕事中ですよ。ね、萌」

「自分でいい子なんて言ってる時点でどうだか」



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