The High School Teacher ~あたしの大好きな先生~
…何、このさっきから子供みたいな会話。

暑さのせいで、悠斗のいつもの軽口があたしの神経を逆撫でする。

「これからカフェで使う食材買いに行ってくるだけですよ」

「なら、俺に一言声掛けるのが普通だろ」

軽口だけじゃない。

教師としての注意もだ。

「以後気をつけます。すみませんでした。行こう、萌」

「えぇっ、ちょぉリィチィ!!待ってよぉ」

なんだこんなにイライラしてるんだろう。

自分で自分がわからず、モヤモヤしたまま重い足を進めた。


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