The High School Teacher ～あたしの大好きな先生～

萌の気持ちが嬉しい。

萌って友達が出来たこたが嬉しい。

あたしには今まで女友達って呼べるような女の子の知り合いなんていなかったから。

「えぇ、あわわわぁ！！リィチィなんでないてるのぉ？」

「え？」

隣でアタフタしてる萌を見て自分の頬に触れてみれば、濡れてる。

「なんか悩み事あるとかぁ？」

萌があたしの顔を覗き込んでくる。

「…ハハハ」

「えっ、本当にどうしたのぉ？」

萌を見ていたら笑みがこぼれてきて泣き笑いの表情になる。

あぁ、なんて良い友達が出来たんだろう。

あたしには勿体ないくらいだ。

頬を伝う涙を拭って、またしっかりと歩きだす。

「萌、大好きだからこれからも仲良くしてね！！」

一瞬だけ萌の顔見て前を見据える。



今は秘密にしてることも、そのうち話せるといいな。

その時は萌だけじゃなくて、ちゃんと百合恵にも…。

2人ともあたしの大切な人だから。