The High School Teacher ~あたしの大好きな先生~
「お客様、ご注文はお決まりでしょうか?」

1人携帯をいじりながら座っている、制服姿の男の人に声を掛ける。

「…君」

「えっと…」

「だから、君だって」

「はい?」

この人は一体何を言っているのでしょう?

「俺さ、この近くの高校の2年で穂積 宇宙(ホヅミ ソラ)って名前」

ニコニコと話す穂積さん。

「えっ、あのk『宇宙。何、俺の生徒に手出そうとしてんだ』先生!!」

「思ったよりも早く来た」

「お前、ほっとくと余計なことしかしないからな。間違って俺の仕事を増やされでもしたら迷惑なんだよ」

…なんか会話成り立ってる?

なんだろ、この変な気分。

ボケッとしてたらいきなり悠斗に「宮川ちょっと来い」って言われ、穂積さんと連れ出される羽目に。

「文実の奴に宮川少し抜けるっって伝えておいてくれ」

適当なクラスの子に声を掛けてスタスタと歩いて行く悠斗。

あたしは大人しく悠斗の後ろについて行った。


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