The High School Teacher ~あたしの大好きな先生~

―――――――


今あたし達3人が居るのは数学準備室。

今日は文化祭なのに相変わらず静かなこの部屋。

そのせいで今は部屋の外の賑やかさもどこか遠くに感じる。

「見回りとお前からのメールで自分のクラスを見に行けば、何処にでも馬鹿は居るもんだな。宇宙、お前何しに来たんだよ?」

「嫌だなぁ。悠兄が俺に文化祭の日付が今日だって教えてくれたから、遊びに来てあげたんだって」

…やっぱり2人の会話が全然わかんない、あたし。

「えっと、1つ質問が…」

そう言えば2人があたしのことを見る。

「…2人って知り合い?」

一瞬2人がキョトンとした顔になる。

「だから、2りってs『あぁ』」

あたしが質問し直そうとすれば、それは悠斗によって遮られた。




< 226 / 255 >

この作品をシェア

pagetop