The High School Teacher ~あたしの大好きな先生~
☆誕生日☆
―――――――
「…疲れた」
今はただその一言につきる。
何がどこでどう間違ったのか、あたしなんかがミスに選ばれてしまった。
そのせいで、ミスコンの発表が終わってから今までずっと、放送部やら新聞部からのインタビューとやらに答えさせられたり、写真を撮られたりとバタバタして休む暇もなかった。
「早く帰りたいのに」
今日は悠斗誕生日。
だからそのための最後の準備をしたい。
悠斗が今日は遅くなるって言ってたから、時間に余裕がないわけじゃない。
でも好きな人の誕生日を祝うのだ、いくら時間があっても足りなくなる気しかしない。
ああすれば良かった、こうすれば良かった、そうはなりたくないから良いと思いついたことはできるだけやりたくなる。
だから時間は必要なのだ。