The High School Teacher ~あたしの大好きな先生~
「あのね…」

「ん?」

「これ、ケーキ…作ってみた、んだけど。あと!!プレゼント!」

いざ渡すとなるとすごく恥ずかしくて俯いてしまう。

今、自分の顔がすごく赤くなってることが自覚できる。

「ありがとう」

悠斗の優しい声に顔を上げる。

「これ、一緒に食おう」

「うん!!」

悠斗がここまで嬉しそうにしてる顔初めてみるかもしれない。

どうしようあたしまで嬉しくなってきた。

さっきまでの緊張なんて嘘みたいに顔が弛んでく。

「食べるか」

ケーキを食べる用意を済ませた悠斗が隣に座る。

そして、2人で手を合わせて

『いただきます』

悠斗がフォークでケーキを一口サイズとりそれを口へと運んでいく。

その一連の動作を呼吸を止めてみてしまう。


―ぱくっ―

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