想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「結局は、お前が居合わせて、事実を知って……

混乱した。

お前、一人で苦しんでたんだろう?」


流れる涙は、どんどん増える。


「お前は、会社では笑っていながらも……一人で泣いてたんだろ?

そう思ったら、居ても立っても居られなくなって……お前を呼び出した!」


木下サンが、自分自身に対してイラだってるのが、わかる。


「それでも、お前の気持ちがどうであれ、あいつと別れようって気持ちは、変わらない。」


やだ……お姉ちゃんと……別れて欲しく無いよ……。






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