想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
駅に着き、あたし達は徒歩20分くらいのおばあちゃんの家に向かい、歩き出した。


あたしとお姉ちゃんは、はしゃぎながら前を歩く。


お母さんはその5メートル程後ろを、あたし達を見て微笑みながら歩く。


夏休みだから、結構人が多い。



しばらくすると、突然お姉ちゃんが、何かを思い出した様に振り向き、


「お母さーん!」


そう言って、お母さんの元へ駆け出した。


あたしは、どうしたんだろう……と、思いながらも、前に向き直して一人で歩き出した。




すると……








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