想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「そんな事言われて、冷静になって、考えてみたんだ。……その答えは……」


お姉ちゃんは、意味有りげに間を開けてる。


お姉ちゃんの考えた結論って……?


「……星来に支えてもらって生きて行こうって♪」 


「へ?」


お姉ちゃん?


お姉ちゃんは、舌を出して、ニコニコ笑ってる。


そんな状況では、無いと思うのですが……!


「あたしの手が義手になって、それはホントにショックだけど……でも、他人に何て言われようと、どんな目で見られようと、この手は……星来を守った証なんだよ!」


お姉ちゃん……


どうしてそんなに


強いの……?


「ありがとうっ!」


あたしは思いっきり頭を下げた。


床にはパタパタと涙が落ちる。


「星来、こっち向いて?
二人で強くなろう。

星来も、辛いの、わかるよ。」


顔を上げると……


お姉ちゃんも、泣いていた。





笑いながら……






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