想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
車中は、無言。


雰囲気が、キツイ。

公園が、そう遠く無くて、助かった。






公園に着き、一番隅の駐車場に停車させた。





しばらくの無言。



「で、話しってなぁに?」


口を開いたのは、実来。


引きつった笑顔で。


お前は、強ぇな。


ホントなら、俺から口を開かなきゃいけないのに……



フ――……


「実来……あのさ……」


一呼吸つき、俺は話し始めた。





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