想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
お姉ちゃん、彼とうまくいって、幸せになれるといいな……。


その夜、あたしはお姉ちゃんの幸せを願いながら眠りについた。





「おはようございます。」

次の日、会社へ行くと、まだ木下サンしか居なかった。

ちょっと早く来過ぎたかな?


「おはよ。木村サン!」


木下サンはなんか雑誌を読んでいた。


着替えを済ませ、事務所へ戻った。

昨日のお姉ちゃんの事を思い出し、ボーッとしていると…


「どうした?元気ないなぁ。」


めちゃくちゃ優しく話しかけられた。


「そ、そんな事無いですよぉ。」


「そうか?まぁ、何か悩みとかあれば俺でよければいつでも相談のるからな?」

あたしの目をじっと見つめながら木下サンが言う。


急に2人きりな事を意識してしまった。


ヤバイ。緊張してきたぁ。

「あ、ありがとうございます。」


すると、木下サンはニコッと微笑み、あたしの頭をポンッてした。


ま、また……!

キャ〜ッッ //// 

はぁ…。

ダイスキだよぅ……。


木下サンはなぜかあたしの頭に手を乗せたまま…。

ど、どうすればいいんだろうッッ……。

何か言わなきゃ………。

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