想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
あれから、神崎様は……
「僕も、精一杯考えてみますね。志保が家で待ってますので、今日はこれで失礼する事にしますね。」
そう言って、帰って行った。
あたしは、神崎様に出した、紅茶のカップを片付け終わると……
木下サンの元へ向かった。
ちゃんとお礼、言うべきだもんね。
「木下サン!」
木下サンは、デスクでパソコンに向かっていた。
「お?神崎様お帰りになったのか?」
真顔で言った木下サンは、前までとは、違う。
前ならココで、あの可愛い笑顔であたしの心を、キュッってさせてた……。
仕事には、支障させないつもりでも、やっぱり多少の変化はある。
あたしにも、あるんだろうな……
自分では、今まで通りにしてるつもりでも。
「はい、志保様を待たせてるみたいで……。あ、あのっ!……さっきはありがとうございました!あたし、全然気付かなくて……。」
あたしは、木下サンに話し掛けるだけで、焦るような喋り方になってしまう……。
やっぱ、ぎこちないよね……
すると……
木下サンは、フフッって笑った……
前の様に、あたしと目を合わす事は、せずに。
「最初はみんなそうだよ。だんだんお客様の気持ちを掴んで行けるようになるさ。
あ、でも……焦らなくていいからな?
逆効果になる場合もあるから。
ゆっくり成長してけな?」
「は……い。」
……やっぱり素敵な先輩。
あたし、本当にこの想い、消せる事できるの?
「僕も、精一杯考えてみますね。志保が家で待ってますので、今日はこれで失礼する事にしますね。」
そう言って、帰って行った。
あたしは、神崎様に出した、紅茶のカップを片付け終わると……
木下サンの元へ向かった。
ちゃんとお礼、言うべきだもんね。
「木下サン!」
木下サンは、デスクでパソコンに向かっていた。
「お?神崎様お帰りになったのか?」
真顔で言った木下サンは、前までとは、違う。
前ならココで、あの可愛い笑顔であたしの心を、キュッってさせてた……。
仕事には、支障させないつもりでも、やっぱり多少の変化はある。
あたしにも、あるんだろうな……
自分では、今まで通りにしてるつもりでも。
「はい、志保様を待たせてるみたいで……。あ、あのっ!……さっきはありがとうございました!あたし、全然気付かなくて……。」
あたしは、木下サンに話し掛けるだけで、焦るような喋り方になってしまう……。
やっぱ、ぎこちないよね……
すると……
木下サンは、フフッって笑った……
前の様に、あたしと目を合わす事は、せずに。
「最初はみんなそうだよ。だんだんお客様の気持ちを掴んで行けるようになるさ。
あ、でも……焦らなくていいからな?
逆効果になる場合もあるから。
ゆっくり成長してけな?」
「は……い。」
……やっぱり素敵な先輩。
あたし、本当にこの想い、消せる事できるの?