想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
その日から、帰宅すると神崎様のサプライズを考える日々。




そして――


5日が経った、会社で……



「はぁ―――――……。」


あたしは、事務所でデスクに向かい、突っ伏した。


何か良い案無いかなぁ〜。


在り来たりは、嫌だし!


「大きなため息ねぇ。」


クスクスと笑いながら、近づく女性。


「北川サン!」


「どしたの?恋患い?良かったら話し聞くけど?」


「ち、違いますよ〜!」


あたし、明らかに動揺してる。


いや、それも有るんですけどね?


「神崎様が、お式で新婦様にサプライズがしたいと言うので……」


「あぁ!その件ね。まだ決まって無かったのね……。確か、お誕生日のお祝いよね?」


やっぱ、時間掛け過ぎだよね……。


「はい……。せっかくなので、聞いた事無いような企画にしたくて……。」 


「まぁ、そうよね……。
うん、あたしも少し考えて見るわ。

そういえば、そういうのは、木下君が得意よ?」


き、木下サン?


気まずいよぉ。


それに……


「口出ししないから、一人でやれって……。」


「そ、そう……。

ま、木下君らしいわね。

ネットで、海外のパーティーの様子見るのも、良いかもしれないわよ?」


「なるほど〜!ありがとうございます!」


「頑張りなさいね。」


「ハイ!」


さっすが北川サンだぁ♪ 


たよりになるなぁ!






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