想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「……――っお前の事ばっかり考えてるから、幻覚見たのかと思ったよ!!」
!!!!
今度は……
大きな声で、はっきりと聞こえた……。
あたしは、唖然として……
何も言えなくなってしまった……。
木下サン……
そんな事
言うのは……
反則ですよ?
「あ、あのっ!あたし!」
ドキン……
ドキン……
心臓が、高鳴る。
「……ご飯!準備して来ますねッッ!!」
あたしは、そう言うと
そそくさと寝室を出た。