想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
――あたしは、リビングへ行くと


キッチンに背を付けて、座り込んだ。


ドキドキドキドキ……


ビックリしたよぉ……。


突然、あんな事言うなんで……


どうやって気持ち忘れろっていうのよ……





ハァ―――……




鍋焼うどん、作らなきゃ……。




――カチッ



あたしは、コンロにうどんを乗せて、火を付けた。



あ……


もう、22時過ぎだ。


明日は、仕事が休み。


定休日以外にも、月に2回交代で休みがある。


それが、明日。


良かった〜、お休みで……。




そうだ…… 


家に、電話しとかなきゃ!


あたしはいつも、遅くなる日や、夕飯が必要無い日

必ず家に連絡している。


こんな時間まで何も連絡無しじゃ、お母さんが心配してるかもしれない。



あたしは、火加減を見ながら電話をする事にした。






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