想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
――よし、できた♪



どうしよう……



寝室にはテーブル無いし、直接手に持って食べれるモノじゃ無い。



木下サン、リビング来れるかな……?



あたしは出来上がった鍋焼うどんを、リビングのテーブルに置くと、寝室に入った。



「木下サン……ご飯、出来ましたけど……起き上がれます?」


「……ゴホッ……ゴホッゴホッ……」


木下サンは、咳き込みながら首を横に振った。


えぇ〜 


起き上がれ無いの?


どうしよう……。


あたしは、更に木下サンに近付いて、手を差し出した。


「頑張ってくださいよ〜!
食べて、薬飲まないと治んないですよ?

手、貸しますから。」





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