想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「「カンパ〜イ!!」」


「今日はたくさん飲んでね!明日は休みだし、会社の経費だし♪」


ウィンクをしながら言う北川サンの言葉でみんな更に盛り上がる。


あたしは、うまい事木下サンの隣に座れた♪




「星来チャンはぁ、彼氏いるの?」


みんな、ほろ酔い程度になっていた所で、山口サンが聞いてきた。


「え!?いませんよぉ。」


あたしは頭をブンブン左右に振って答えた。


「え!?まじで!?」


驚いたように言ってきたのはなんと…木下サン……!



また期待しちゃうような言い方する〜……。


「どーせ、居ませんよぉーだ!」


膨れっ面になってしまった。


「や、そういう意味で言っちゃったワケじゃ無いんだけど……ごめんって!!」


あたし達の会話に周りのみんなは楽しそう…。


はぁ〜。

笑い事じゃ無いのにぃ。



「てか、海!彼女居るくせに嬉しそうにしてんなよ〜!」


安藤サンがニヤニヤしながら言った。




え…………?




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