想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「えぇ!?!?」



「てか、寝てけ。……ゴホッ……こんな時間に、一人で返す訳には行かねぇよ。」


はいぃぃ!?!? 


な、なにを……


言ってるのぉ?



あたしが驚きのあまり、何も答えられずにいると……


「本当は、送って行きたいんだけど俺……ケホッケホッ……こんなだし……。

……ゴホッコホッ……明日休みなんだし……?

寝て帰れば、イイ。」



な、なんなの?? 


この展開は……!!


「あ、あの……」



どうしよう……。


確かにこの辺りは、女の子が夜一人で出歩ける様な場所では無い。


木下サンは……


ホントに、ただ心配してくれてるんだと、思う……。


ても……


ど、どうすればいいの……。



「あっ。お前もしかして、変な事考えてる!?」


は!?!? 


「バッカだなぁ!……ケホッケホッ……女襲う元気も無ぇっつーのっ!!」


な、何言い出すのよぉ〜
////


「そ、そんな事、考えてませんッッ!!」


あたしは必死に否定した。


「ふ〜ん?じゃ、寝てけよ?

あ。俺、節々痛ぇーから、お前ソファーで勘弁してな?」


「え?あ、はい。」


や、そんなのどこでもイイんですけど!!






< 204 / 320 >

この作品をシェア

pagetop