想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
はぁ――――……


あたしは、ソファーに寝転んだ。


このままこっそり帰ってしまいたい……。


ここで一夜明かすなんて、心臓もつ自信無いよ……。


でも……


帰るなんて出来ない。


木下サンの事、心配だし


それに……


木下サンも、あんなにあたしを心配してくれてる……。


裏切れ無いよ、ね。


あ〜


でも、眠れないよぉ!


寝れたら、あっという間に夜が過ぎてラクなのにな……。



あたしは、無理矢理寝ようと、目を瞑ってみた。




――チッ――チッ 

――チッ――チッ――チッ 


時計の秒針の音が、やけにでかく感じる……。




あ゙―――ッッ!!


無理ッッ!


寝れない!





そだっ!


佐恵子にメールしてみよ♪

こんな状況知ったら


絶対、驚くだろうな……。



あたしは佐恵子宛ての、この状況を説明する……


長いメールを作成し始めた。









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