想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
ドキドキドキドキドキ……

ドキドキドキドキドキドキ……


あたしの頭ん中は、真っ白。


目を開けるタイミングも、失ってしまった……。



心臓の音……


聞こえちゃうよ……っ。


静まれ……


あたしの心臓っ!





「星来……。」



ドキッ!!


ま、また……


急にそんな呼び方ッッ。


しかも……


耳元で……!!




「……ホント、ありがと……な。」



木下サンの……


優しい声……。


これ以上、好きにさせないで……?







あれ?


そういえば……


木下サンの声、さっきまでより、ずっと良い。


薬、効いたのかな……?


ラクになれたかな……?







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