想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
まだ、寝たフリを続けるあたしに……


次の木下サンからの台詞が……


降ってきた……。





それは……



「男は看病に弱いって……ホントなのな。

必死に忘れようとしてたのに……

余計好きにさせるなんて……

バカだな、お前は……。」




――っ!!



や……


やば……



涙……


出そう……だ……よ……。



そう思ってるうちに……


あたしの頬に


涙が伝った……。



木下サンが、どこを向いてるか……


わからない。




どうか……



あたしの涙、



バレませんように……。







そう願ったのも、



つかの間だった……。








「星来……愛してるよ……。」






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