想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
あたしの体は……


泣く事に精一杯で


驚く事も


忘れていたみたい……。



でも、寝たフリをして居た時からの


ドキドキは……


早まる一方。




「お前……寝てると思ったから……言っちゃったじゃん。」



あたしは……



恥ずかしくて



もう一度、木下サンのパジャマに


顔を埋めた。




「……ふぅっ……っく……」



もうあたしは、言葉を発せれない状態。



「伝えるつもり、無かったのになぁ……。」


木下サンは、あたしの背中を


子供をあやす様に


トン、トン……


って優しく叩きながら言った……。





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