想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
今度は……


背中にじゃなくて



木下サンの……



首に両手を回して



抱きついた。





何も言わずに……。



だって……



もう……



言葉は必要無いと



思ったから。





そして木下サンは……



そんなあたしを……



一度、キュッっと抱き締め


また、離し……







そっと唇を




重ねた……。





そして



二人の涙も……




重なった……。






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