想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
更に日々は過ぎ……


気付けば、神崎様と志保様のお式まで


後、一ヶ月――。




「「いらっしゃいませ〜。」」


あ♪


神崎様達だ!



「神崎様、志保様〜!!いらっしゃいませ!」


「ふふっ。こんにちは!

木村さん、元気良いですね。何か良い事、あった?」


ははっ……!


志保様にも、あたしの笑顔が、今までとは違う様に見えるのかな?



「や、別に、そういうワケでは……!」


あたしは、少し照れながら言った。


「そんな事よりッッ。

いよいよ、後一ヶ月ですね!」


あたしは神崎様達を、席へ誘導しながら話し始めた。


「はい〜。なんか、最近すごく緊張してきちゃって……いよいよ、お嫁に行くんだなぁって。」


志保様は、俯いて寂しそうな表情で言った。


「そうですよね……でも……待ってるのは、幸せですよ?

こーんな素敵な旦那様と巡り逢えたんですからね。

絶っっ対!幸せですよ〜!」


本音だもん。


この二人なら、絶対幸せになる……。





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