想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
トイレの外に置いてあるベンチに木下サンが座ってた…。


なんで…いるの…。


「よぉ!大丈夫か?」



そう声をかけてくれた木下サンは、なんだかせつない顔をしていた。



ポンポンッ


木下サンが、ベンチを叩き、隣に座れと示した。



「戻りましょうよ。」


あたしは、もう大丈夫ですって意味を込めて笑顔でそう言った。



「いいから座れって。」



なんでよぉ。


今は勘弁して欲しいのに…。


「ハ…イ。」


仕方なく隣に座った。






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