想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「あの……さ……」


お姉ちゃんは、今度は遠慮しがちに口を開いた。


「ん?」







「海と……何かあったり……しないよね?」



ドキンッ!!




き、来た〜!!




「何かって……何も有るわけ無いじゃんっ!

お、お姉ちゃんてばっ……何言い出すのよぉ……。」



やば……


あたし、動揺しすぎかな?


バ、バレたかな……?






「そうだよね!いや、ごめんね?一晩一緒だったから、さ!

マジ、ごめん!変な事言って……。」



お姉ちゃん、そんなに謝らないで……?



あたし、嘘ついてるんだよ……。



謝るのは、あたしなんだよ……。



許されない過ち……



犯したのは、あたしなんだ。






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