想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「ただいまぁ。」


会社から帰り、ご飯を食べた。



そしてお風呂に入り……



ベッドに倒れ込んだ。




「あ〜、いよいよ明日だ……。」



そんな独り言が出てしまう。


そう。


明日はついに、神崎様の結婚式だ。



緊張する……。



全てが初めてで、もうあたしの体は緊張し過ぎてクタクタ。



大丈夫。


ただ、見守ってるだけなんだから。



あたしが結婚する訳じゃないんだから。



北川サンも、同行してくれるし。



あたしが出来るのは……



お天気、良くなりますように


って、神頼み。



それぐらいしか、出来ないや。





その夜は、中々寝れなくて……



やっと眠りに着いたのは、夜中の2時――。





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