想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「へ!?!?」


ビックリし過ぎて変な声を出してしまった。



木下サンは、あたしの頭に置いてあった手を、そのままあたしの肩に回し、グッと引き寄せたのだ。



あたしの目の前に………



木下サンの胸………




ドキドキドキドキドキ………。


し、心臓が爆発しそう……!!




「たぶん……。」


え!?


急に木下サンが口を開いた。


あたしはパッと顔を上げた。





か、顔が………



顔が近い!!



「たぶん、木村サンが泣いてる理由に関わってる事だよ……。」



えぇ!?


「な、何で!?」



恥ずかし過ぎて、目を反らした。



「その目ぇみりゃ泣いてた事くらいわかるよ。」



う………。



「そんな事言って、俺自意識過剰すぎかもしんねぇけど!」



木下サンは、照れたように言った。







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