想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「カンザキコウスケ。」


「はい。」




「アナタハ、コノジョセイヲツマトシ、

ヤメルトキモ、スコヤカナルトキモ、

ウヤマイ、アイシツヅケルコトヲ、

チカイマスカ?」



「はい!誓います!」



神崎様の、力強い返事。


グッっとくるなぁ……。



「サクライシホ。」


「はい。」



「アナタハ、コノダンセイヲオットトシ、

ヤメルトキモ、スコヤカナルトキモ、

ウヤマイ、アイシツヅケルコトヲ、

チカイマスカ?」



「……はい……誓います……。」


志保様……


少しだけ、声が擦れてる。


誰よりも、この時に感動してるんだね。


「デハ、チカイノキスヲ……」


神父様の言葉に……二人は向き合って



新郎が新婦のベールをめくり上げる。


そして……


二人はそっと……



キスをした。




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