想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
『志保、手紙なんて、初めてで……すごく照れ臭い。

でも、口下手な俺だから、今日こそちゃんと気持ちを伝えようと思う。』



そこで一人の女性が立ち上がり……


志保様に歩み寄る。


神崎様を見つめていた志保様が気付き、


不思議そうな顔で女性を見た。



すると女性は、予め用意されていた台車の傍の太い1本のキャンドルから火を貰い、ケーキに差した。



志保様はそれを見て、顔をクシャッっとさせて、泣き出した。


次々に友人が立ち上がり、ケーキのキャンドルを増やしていく。


そして、神崎様は、手紙を読み進める……。




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