想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「自分の気持ち、大事にしてね?

たくさん可愛がってあげてね?


……彼の手紙の通り、あたし達も簡単に今日を迎えられた訳じゃないの。

たくさんの事が有って……

たくさん苦しんで……


何でそれでも離れなかったかってね……


自分達の想いを、信じたの。

あたし達は、想い合って居たいって事を、ずっと願い続けた……。


離れるのが運命なら……


きっと気持ちだってとっくに離れてるはずだって思ったの。

だから、自分の想いを信じて……

その想いこそ、運命に沿っているんだって思うようにした。

木村さん……


自分の想いを信じて?

自分の幸せを、願って?

せっかく芽生えた気持ち、見失わないで?

そして……


努力して?

行動しなきゃ、何も始まらない。

運命の、スタートラインに立つ事も出来ない。

あたしは……木村さんに後悔しない恋愛をしてもらいたい……!」



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