想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
3年後
――――3年後。



ここは、あたしの職場、ウェディング・カレン。



「絶対こっちの式場のがイイよぉ!」



「だからお前、そこは、安さが売りなだけだって!

絶対こっちのが、一生の思い出を作るにはイイんだよっ!」



そんなあたしと木下サンの間に



「お客様ッッ!

どこでもイイですけど、ハネムーンは国内で頼みますよ?」


そう口を挟む、北川サン。



「「海外ですッッ!!」」



二人で声を揃え、叫ぶ。



「ったく〜。

あなた達二人が海外行って、何日も休んだら私達休め無いじゃないっ!」




――そう。


今日、あたしも木下サンもお仕事はお休み。



自分達の



式場を決めてるんだ。




3年間、順調に付き合ってきた、あたし達。



そして、先日……



木下サンは、プロポーズをしてくれた。



どんなプロポーズかは……


……内緒♪



また、今度お話しする、ね。









「俺はお前が喜ぶ式にしたいんだよっ!」



「えっ……///

んも〜!

海くん……大好きっ♪」











             end.



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