想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「では……、とりあえず、近場にあるガーデンパーティーができる場所を探してみますね。

近場で、気に入って頂ける場所が一番ですしね。

それに、多少遠くても、今は送迎バスを手配してくれている式場も多いんですよ。

色々見て、よく考えて、後悔しない様に決めましょう!」


あたしはニコッと笑い、パソコンに向く。


「わぁ!嬉しいですッッ!!
そう言って頂けるの!

本当はお互いの両親に、近場にしなさいって言われて……

そんな簡単に決めちゃっていいのかなって、悩んでたんですよ〜。」



うっ!

かなり嬉しい!!


お客様に喜んでもらえるのって、かなり幸せ〜♪


木下サンは、少し離れた場所から、ウンウンって、にこやかに頷いてる。



キュン……



――っダメダメ!

仕事に集中しなきゃだよ!


あたしは、唇を噛みしめ、パソコンをいじる。



えと、ガーデンパーティー……


あ、あった♪


けっこうあるな〜。

気に入ってくれるトコあればいいけど……。


ちょっと離れたトコのも、プリントしとくか。





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