想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「お待たせ〜!来たよ〜♪この子が星来ねッ。」


席に行くと、もう一人高校で一緒だったコ、茜と、男の子が3人居た。 


茜は、佐恵子は結構仲良かったみたいだけど、あたしは一度も同じクラスになった事が無い。


佐恵子を交えて何度か話した事あるくらい。


「星来ッッ!久しぶり〜。」


茜があたしに向かって、手を振った。


「茜、久々〜♪」


あたしも手を振って返した。


おしぼりを持ってきてくれた店員サンに、飲み物を頼み、席に着こうとした。



うっ……!


男の子の隣しか空いてないぢゃん!!


6人掛けの席には、片側に、茜・男の子・佐恵子の順で座ってる。


反対側は、もちろん男の子二人。


やだなぁ……。



仕方なくあたしは、空いてる席に座る。



「じゃ、紹介するね〜。
コイツが、マサキ。」


佐恵子は、茜との間に座ってる男の子の肩を叩きながら言った。


「コイツとはなんだよ佐恵子ぉ!」


マサキ君も、突っ込む、突っ込む!!


「うるさいなぁ。ちなみに、あたしの中学の同級生なんだ。」


へぇ〜。


「そうなんだ〜。よろしく、マサキ君♪」


「おう!前から佐恵子にいつも聞いてたよ〜。高校に、超気が合う親友がいるって!」


んもー、佐恵子ってば〜!
嬉しい事をッッ♪


「ヘヘッ///  で、こっちがサトルで、こっちがユウヤね!」


佐恵子、照れてる〜!


「よろしく、星来ちゃん。」


「え……?あ、よろしくね〜。」


隣の男の子、ユウヤ君に挨拶されて、パッと顔を見ると……


間違いないな。


佐恵子の言ってたイケメン、ユウヤ君だな!?


ユウヤ君は、ずば抜けてイイ顔してる……。


だからと言って、あたしの心臓は、全く反応ナシ。



何故か木下サンを見た瞬間は……


大太鼓が鳴り響いたんだよなぁ……。





「あ、星来の飲み物来たね♪んじゃ、カンパーイ!!」


「「カンパーイ!!」」


佐恵子の音頭に合わせて、みんなでグラスを鳴らし合った。





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