想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
や!やだ!


それは……


木下サンの……ッ!



苦しくても、大事にしていた木下サンへの想いを……


壊された気がした――。



そして、ユウヤ君は……


そのままあたしの頭を、撫ではじめた。


ホントにイヤッ!


「や、やめて?」


あたしは、みんなの前だった事もあり、優しく言いながら、その手をそっと払いのけた。


「照れちゃった?」


ユウヤ君は、まだ笑顔のままでそんな事言ってる。


もう、帰りたいな……。


佐恵子の方を見ると……


かなり楽しそう。


どうしよ……




あたしは、佐恵子にメールを打つ事にした。


《ごめん〜!もう帰りたいな?》


嬉しい事に、佐恵子はすぐに気付いてくれたみたい。


《まじ〜(><)? てか、さっきの見てたけど……今の星来にはキツいよなぁッッ(>_<)》


返信はそれだけ。


気持ち、わかってくれたのは、助かったけど……


肝心の、帰って平気かどうかが書いて無い。





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