想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
――トクン

  ――トクン

    ――トクン



ユウヤ君に抱きしめられた時は、怖くて……


嫌だったのに……


木下サンは、怖くも……


嫌でも……無い。


むしろ、ホッとする……。


心地いい……


そう思いながら……


あたしはいつの間にか、木下サンの背中に、手を回していた――








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